チャクラとは本来、車輪を表す言葉です。
現在ヒンディー語では二輪車のことを指します。
ヒンドゥー教においてもチャクラは「車輪」の意味として使われています。
車輪は円環で、ずっと回り続けるイメージがあります。
これが時間の流れ、宇宙の仕組みのイメージと結びつきました。
刻々と流れる時間も実は円環的なもので、世界は始まれば終焉に向かい、終焉を迎えればまた始まりに戻る、という意味がチャクラという言葉には込められています。
この思想は仏教にも引き継がれて「輪廻転生」という思想に発展しました。
このぐるぐる永遠に回り続ける円環エネルギーが、小宇宙である人間の身体にも存在し宇宙ともつながっているとするのが、一般に占いやヒーリングの世界で使われているチャクラの意味になります。
チャクラと身体の状態・感情・精神は密着に結びついていて、チャクラの変化は身体の症状としても感じられる(お腹の痛みや、喉の痛み、頭痛など)とされています。
チャクラから分かること
チャクラと心身の状態は密着に結びついています。
しかし、チャクラは実際にはすべてのひとに感知できるものではありません。
一般の占いのように知識を身につければチャクラの様子を見て判断できるというものではなく、チャクラを感応でき適切な解釈ができる特殊な能力を持った人物のもとで、アドバイスしてもらうことになります。
チャクラは占いの世界よりも、ヨガ、ヒーリング、セラピーの世界でより多く扱われています。
チャクラのバランスの取り方、高め方とは?
ヨガ、瞑想などにより、チャクラはそれぞれの状態やバランスを改善、安定させることができ、最終的には高度な精神状態へ導かれるとされています。
ヒプノセラピー、チャネリング、レイキヒーリングの世界でもチャクラは扱われています。
ヒプノセラピーは訓練を受けたセラピストの導きで瞑想状態に入って自分の潜在的意識とつながり、抱える問題を解決の糸口をさぐります。
チャネリングを行うチャネラーは、霊的、精神的世界とアクセスして、悩む人の波動をよりよい波動へと向かわせるとされています。
レイキヒーリングは、癒しや浄化を目的とするハンドヒーリングの一つです。
また上記以外にも、身体のチャネルの箇所に水晶やアメジストなの様々なパワーストーンを置いて、チャネルを調整しようとするセラピー法、音叉というフォーク形状のものの出す音でチャクラに良い影響を与えるなど、様々な手法や商品が提案されています。
チャクラを高めるとどうなる? 注意すべきこととは?
ヨガや瞑想、ヒーリングなどに興味があるひとはぜひ、チャクラとは何かを実際に体験してみましょう。
毎日神経をすり減らすような生活を送っている場合は、自分の目前に思わぬ世界が広がることでしょう。
ただ、ヨガ、瞑想、世界各地で行われている宗教的修行の類には、明快な答えや終わりはありません。
チャクラという言葉そのものに、そもそも終わりも始まりもないという意味が込められていますから、チャクラの世界は永遠の世界ということになります。
チャクラは一般には目に見えないものであり、一般の占いのように目で確認できる理論体系があるわけではありません。
すぐれたチャクラの研究者や指導者に出会い、指導、アドバイスを受けることが肝要です。